GPA制度
ICUでは成績が非常にきっちりつけられます。
日本で一番きっちりしていると言っても恐らく過言ではないでしょう。
これは、ICUが成績にGPA(Grade point Average)というシステムを採用しているからです。
普通の日本の大学ではそれぞれの科目で「優」、「良」、「可」などざっくりと成績が付けられ、成績全体の評価というものはあまりされません。
しかしICUでは、成績は「A]、「B」、「C」、「D」の四段階(Eは不合格)で付けられ、それぞれA=4点、B=3点、C=2点、D=1点と点数がつけられています。
その点数にその授業の単位数をかけたものがその科目の点数になります。
そして、一学期分の点数の合計をを履修科目の合計単位数で割った値がGPAとなります。
(例)
2011年 春学期
政治学(3単位) B (3点) 3×3=9点
現代心理学(3単位) C (2点) 3×2= 6点
開発学入門(3単位) A (4点) 3×4=12点
化学入門(2単位) D (1点) 2×1=2点
文学の世界(3単位) B (3点) 3×3=9点
合計得点=38点
総単位数=14
38÷14=2.71
この学期のGPAは2.71
このGPAは、ICUでは非常に重要な役割を持っています。
まず、奨学金の審査の時の判断材料として使われます。
ICUには学内での奨学金(授業料の三分の一免除)があるのですが、この審査では、家庭の経済状況とこのGPAを考慮します。
また、交換留学の時の学内審査の基準としても使われます。
ICUにはたくさんの交換留学先があり、その審査にもこのGPAとエッセイが使われます。
さらに、三学期間連続で、もしくは合計して4学期でGPAが1.0以下になると成績不良として退学になります。
逆にGPAが3.7を超えるとDean’s list というものに選ばれ、褒められます(書面で褒められるだけです。特に褒章はありません)
この様な仕組みを作っているのはやはりICUが生徒にたくさん勉強してほしいと望んでいるからでしょう。
しかしそれほど気負う必要はありません。
普通に勉強して普通に出席していればいい成績は取れます。
ですが、ICUに入学したら、このGPAというシステムの事は頭の隅に常に入れておいた方が賢明です。