ICU名物”バカ山”と”アホ山”とは
授業が行われる本館の前には広い芝生が広がっています。
天気のいい日には、学生たちはこの芝生でランチを食べたり、遊んだりしています。
この芝生に存在する二つの丘、一つをバカ山、もう一つをアホ山と呼びます。
この名前の由来は、「この丘で寝てばっかりで授業をサボっていると単位を落としてバカかアホになるぞ」という何とも安直なものになっています。
実際にこの山で寝る学生は多いです。
春や秋などのポカポカ陽気になると眠くなるのか、昼からカバンをまくらにして気持ち良さそうに寝ています。
人によっては毛布を持ってきて本気で寝ています。
本気で寝すぎて授業時間ギリギリに起きて、急いで授業に行ったら背中が芝生だらけで笑われるというのは日常茶飯事です。
あと、ICU生は本当にバカなのかアホなのかそれともユニークなのかはわかりませんが、冬に雪が降った後はこのバカ山に集まってスキーをしたり、ソリで滑って遊んだりしています。
また、まじめな話では、授業がたまにバカ山の周りの芝生で行われます。
授業が始まると先生がいきなり
「よし、今日は天気がいいから外に行こうぜ!」
と言って、みんなでぞろぞろと外に集まり、先生を中心として円形に座ります。
そして、授業で使用している教材についてや、今起きている社会問題などについてなど、さまざまなトピックについてみんなでディスカッションします。
外でディスカッションすると、教室という「閉鎖空間」よりは気持ちが開放的になって、みんなん「ポンポン」と自分の意見を言いだします。
まさに青空教室と言っていいでしょう。
このようなバカ山、アホ山を中心とした芝生での一景は、ICUの名物風景の一つと言っても過言ではないです。
「よし、今日は外で勉強しようぜ!」
そんなことを言ってくれる大学、そして外での学習の文化が根付いている大学は、日本のどの大学を探してもICUだけでしょう。
それほど、オープンで、おおらかで、自由な大学なのです。